ぶるんが貸してくれためだかボックスを読みつつ片手で殴り書きした、正真正銘初見のひとの感想メモです。
めだかボックス一巻
おもんない。割とマジで…
そもそも中二の頃ですら「台詞回しに嫌悪感、登場人物の名前でもう読む気が失せる」と避けてきたのに、凝り固まったオッサンの脳ミソで西尾維新読むのは結構キツく、頭がクラクラしてしまう。
遊戯王でもリボーンでもテコ入れ前はこんな雰囲気だったし、一周まわって面白いって言えるようにこれからなるといいな。
めだかボックス二巻
人から渡された漫画にどっちも種子島先輩が出てくる事、ある？(正しくは新テニの方は種ヶ島先輩でした。)
痛いよぉ…冷めたガキが見ててイタイよぉ…思ったけど飛び級してます系のキャラって基本的に扱うの難しいよね。年以上の優秀さとギャップを見せなきゃ行けないし、また年相応の弱さも見せないといけないだろうから。にしても、人に絶望してる癖して母性本能には逆らえないんかい。その気持ちは分からなくは無いが。
めだかボックス三巻
・うわぁ…エスパーダモドキだ…
・表六人に対して来てくれて良かったとか理事長言ってたけどそれアレだよね？こういう時って型にハマらない奴らの方が強いに決まってるよね？
案の定言語野がイッちゃってる子、バリクソ弱かったし。
めだかボックス四巻
シスコンのダイジョーブ博士が出てきた。組織を抜ける為に提供した臓器の数エグすぎるだろ。キレたKAZUYAさんに組織壊滅させられますよこんなの。
的確に頸動脈を狙う殺人犯宗像くんにビビりまくるパーティ。でもスーパーボールで学園めちゃくちゃにしたり生徒をモルモットにしたりする奴らを前提に戦ってるんだから今更な気もしなくもない。訥々に学園モノから男塾に切り替わっためだかボックス。これからさらに面白くなるのか。
めだかボックス5巻
・「こういう事もあろうかって…どういう事があると思ってたんだよ」⇽限りなく普通だった奴が思ってる事代弁してくれました。ありがとうございます。
善吉のバトルはちゃんと面白かったっす。自分が細工した場所に誘導し、天井に蹴り飛ばした刀を降らせて決着。シカマル対テマリ戦みたいな限られた能力と知恵を駆使して戦うのは嫌いじゃないです。
めだかボックス6巻
散々男塾男塾言っといて何だけどこれもう確実に大威震八連制覇の流れじゃねぇか。狙ってるこれ？
ボス戦回避する為にエレベーター乗ろうとしたら中で鉢合わせするのめちゃくちゃギャグだろ。普通に笑っちゃった。
行橋戦、心を読めるからこそ痛みも感じ取ってしまうのを逆手にとって自傷する。それはまだ分かるけど、生爪剥がしたりガラスで身体傷付けて相手を攻撃する喜界島さんの覚悟キマり過ぎでしょ。5部の護衛チームに混ざっても遜色ないぞ。
あと関係ないけどこれまで散々解説入れて来た奴らが全員眠らされたせいでナレーターが若干慣レーター気味になるのも(仕方無いけど)ツボ。
所々「コイツ何言ってんだろう」感は抜けないものの、少年漫画としてのお約束を踏まえつつ段々面白くなってきた。異常者として蔑まれて来た友達を取り戻そうっていうシンプルな動機も良いね。
めだかボックス7巻
偉大なる王は税率100%でも許されるそうです。
案の定ボコボコにされる負け犬組の隣には絶チルの兵部京介みたいなおしゃべりクソ野郎。セリフが多過ぎて読み切れねぇって。それになんだそのカギカッコは。「カッコつけてます」とか言うだろうなぁ…焦った瞬間外れるのを一同心よりお待ちしております。
それに異常者が今の所誕生〜高校生っていう限られた年齢のキャラしか出てないのも気になる。これから異常教師が出てくるのか、はたまた二十歳過ぎればタダの人、ということか。
いやにしても母親が例えでアハトアハトとか言って欲しくないなぁ〜！
全く関係無いけど怒江ちゃん、最高に好きです。
めだかボックス8巻
「めだかボックスの評判良いじゃん」って言われて漸くこのマンガのタイトル思い出しました。そういえばそんな始まりだったね。
「誰？」「元英雄」のくだりはシンプルながらめちゃくちゃカッコいいですね。(なんかこの先輩あんまり強くなさそうだけど)セリフ回しにもそろそろなれてきたもんです。
球磨川くん、天邪鬼な性格なのはわかったけど何よりもたい焼きの食い方がきたなすぎる(-114514点)気持ち悪いよぉ〜…ライブ感だけでこの巻が終わるよぉ〜…
めだかボックス9巻
あ…あんしんいん…。
よめません…。
戦挙編になってからというもの戦闘描写も敵のセリフもどんどんイタイタしくなっていく。特に志布志戦のセリフの九割は不幸自慢の根暗中学生においての劇物だと思う。連載当時読まなくてよかったって心底思った。
くじらちゃんがアイスファイアなる、カービィだとめっちゃ弱そうな能力に覚醒して勝利しました。やっぱり良いキャラしてんね。穿りまくった異常者集団の中でひときわ人間臭いからこそ応援したくなる。にしてもこの戦い超面白いな。心身の古傷を開く能力者に対して外傷は皮膚を凍らせて、心の傷は頭を冷やして対抗するという…まぁ心の方はちょっと納得しかねるけど…
這い上がる為の努力(マイナス)って表現もいいね。
めだかボックス10巻
土を腐らせて植物を育てる⇽わかる
人を創る⇽？？？？？？？？？？
善吉の説得シーン、とても燃えました。過去を無かったことにする。それは自分にとっては都合のいい事かもしれないけど、裏を返せば未来にも進めないってことだもんね。
にしても俺の推しの怒江(以下オコエとする)ちゃんキャプテンアメリカ並の覚悟キメてやがる。多分そういう人に弱いんだろうな、もっと好きになった。
このマンガ、新キャラ出ると逐一「アイツ超やべーよ」って周りが煽ててくれる刃牙的なヨイショが頻繁に行われるんだけど…ガガ丸くん明らかに弱そうなんだよな…そんな事思ってたら「お前トランプ武器にしてそうだよな」と言われ逆ギレ。やべぇ〜(笑)弱そ〜(笑)
と思ったらやっぱ弱ぇ〜(笑)
受けた攻撃を全て受け流す事が出来る能力は確かに強いかもしれないけど相手が悪過ぎた。あとこの「スタンドは術者の精神の産物」と言った具合にガガ丸くんも面倒を避けて通ってきた人柄らしい。そこら辺の設定も良いね。
めだか史上最弱キャラとして球磨川が出てきたと思ったら、今度はスキルを1京2858兆所持してる最強が出てきました。
…は？？？？？？なんで？？？？？？？
いや全然意味わかんねぇ。コウメ太夫でもそんな歌歌わねぇよ。何で小中大と段階踏まんの？何で特大どころか無限大が来るの？ちょっとは刻む努力をしろ。
と思ってたら球磨川がカッコつけずに喋るようになりました。お約束だろと言われたらそうなんだけどさ、こういう王道なの見せられるとカッコよく映ってしまうよね。
めだかボックス11巻
のらりくらりと適当こいてた球磨川がようやく本音で立ち向かってきた。半袖も触れてたたけど、「例えわがままに聴こえようがちゃんと話して正直に伝える事」こそ人間において一番重要な事だもんね。「球磨川」個人ではなく「人を」愛するめだかに少しでも自分を見て欲しかっただけなのね。あー……ヤバい、球磨川好きになりそう。たい焼きの食い方以外は。
生徒会全員が揃ったァァァァァ”ァ”ァ”ァ”ァ”うおおおおおカタルシスすげぇぇぇぇ！！！！あんなに序盤面白くねーと思ってた漫画なのに！！！球磨川来てから上がり幅半端ないな！と思ったらなじみが来たァァァァァァァァ！！！！
めだかボックス12巻
うん…盛り下がった？中学生のキャラがなんか取ってつけたというか、これでめだかの後進って言われてもなって言うか、球磨川の強過ぎるキャラに食われてるって言うか…
とりあえず赤青黄って何だよ。そんな適当な名前付けられてよくマイナスに堕ちなかったな。俺なら人生絶望するけどね。
ほぼダービー戦だよねこれ。いやめっちゃ面白かった〜！馬鹿だから上手いこと感想書けないけどジョジョみたいに限られた手札で頭脳バトルやってる時が一番面白いね。聴こえてますかめだかさん。
めだかボックス13巻
デレデレの鰐塚さん可愛い〜…他者に依存する彼女を自分と重ね嫌悪する阿久根先輩。気持ちはわかる…と思ったらここぞとばかりに増長してしまった。この人間特有の嫌な感じ上手く表現されてるな…
猫を掴むのは格闘技界ではごく一般的なトレーニングらしい。知らんが。気配消して合理的に動くってことなのかな？
それにしても、今更というか…なんか…なんだろうね。あくまで個人的だし、言語化するのは凄く難しいんだけど、この作品キャラがウッキウキで銃の正式名称語ったりとか格闘技の解説語り始めるじゃないですか。「くっせぇ…」って感じちゃう。純粋にお話だけを楽しみたいのに、どうしても作品を通り越して作者のオタク的趣向が鼻に来て萎えちゃうんだよな。という事でこの2人のバトルはサクサク流し読みしてました。その後のトンチキ満漢全席も、トンチキ電波合戦も同じく。
ラストはちょっと(笑ったけど)安心院さんの意地の悪さにビックリしたな…
安心院さんが主人公やらジャンプ漫画やら極端にメタい事言ってるのは恐らく人智を超えた神だからそう言えるんだろうね。これから元々の漫画の主人公だっためだかを洗脳した後、善吉を新たに主人公として祭り上げるとかそういうパターンかな…ただその目的は今のところ分からないんだよな。
めだかボックス14巻
まじでそのパターンでした。長年連れ添ってきた幼馴染を「敵の方がいい」って言い切っちゃうの本当に人の心無いんだな…
てかぶっちゃけ主人公球磨川だよね？「負け戦なら百戦錬磨」めちゃくちゃカッコイイもんな。なんならブリーチのポエムみたいなの読み上げてるし。純粋に好きな新撰組罵倒されてイジける人間臭さも好き。
あと半袖は得体の知れない裏ボス候補っていう認識から、ただ恋する人を守りたい乙女っていう認識に変えないと言えない気がしてきた。そうじゃないとあんな笑顔しないでしょう。
めだか本当に魅力無いな…
めだかボックス15巻
今度は安心院さんがおしゃクソになってきた。頼むから少年漫画ならもっと文章短くしてくれ。ページ中台詞塗れや。
めちゃくちゃ長い自問自答の末、善吉の原動力が「好きな子と付き合いたいだけだった」事が判明しました。自分の純粋な気持ちに帰結して恥ずかしがるのはジャンプの主人公というより、ただの「いち思春期の少年」って感じで最高に良いね…オコエさんが泣きながら「それは恥ずかしい事じゃない」と後押しするのも良い…お前片思いしてるのに健気やな…
と思ったら今度は「ラブコメやめろよ、引き伸ばしか？」とキャラにボコスカ言われる始末。自分の感情が全部西尾維新の手のひらの上で踊らされている俺。腹立つわ〜(まぬけ)
めだかボックス16
あっ税率100%だ！！！
体育祭と文化祭編。そういえばここ学園だったねって気付かされました。
今まで耐え抜いて来たけどこのマンガ、日常パートのノリが一昔前のオタク過ぎてキツい。内輪だけで盛り上がってる感じが特に…一昔前のラノベで時代を築いた人が書いてるから仕方無いんだけどさ。少年漫画少年漫画連呼する割には自分のフィールドから脱却出来ないんだなって思っ…
なんだ俺マイナス13組か？
大物食いと言われると金田末吉と続けたくなる病を何とかしたい。そしてなんと善吉、選挙に勝ちました。色んな理屈は有るけど、皆大好きなめだかにこれ以上負担はかけたくないだろうし、絶対的支配者より自分達と同じ目線で歩んでくれる人が生徒会長になったら学生生活過ごしやすいと思うわな。
人吉対めだか編、めちゃくちゃいい終わり方でした。自分が漫画の人間だと主張する奴にところがとっこい…これが現実…！ムーブするのもスカッとしますね。
にしてもこのマンガあと6巻もあるのか…もうすること無くない？終わりでいいんじゃない？綺麗に畳んだんだからさ…
っていう感情すら弄んでくるからな西尾維新は。油断ならねぇよ。
めだかボックス17巻
うわなんか千年血戦篇みたいなの始まってきた…もういいよ！なんで今更新勢力出てくんだよ！オラのオツムじゃこれ以上用語覚えらんねぇよ！てか安心院なじみラスボスじゃねぇの！？スキル1京もあるのに！？お前大豪院邪鬼枠なの！？
ああなんか6人の変態が来た！ヤバいここに来てついていけねぇ！だって読む為のご褒美が無いんだもん！めちゃくちゃどうでもいい主人公が性癖晒して悦に浸ってる痛々しい奴らに言い寄られてるだけなんだもん！
(例のページ)はいはいはいはい読めない読めない文字多い文字多い無理無理無理何書いてあんのか分かんねぇし興味も湧かねぇよ大豪院さん！
それとキャラの名前が生煮えってもうさ…親御さん…？どしたん話聞こか…？
名瀬さん来た。相変わらずこの人のバトルだけは群を抜いて面白…
待ってよ。相手のスキル「漢字」って何？
何言ってんの？は？スタイル？プロの言葉遣い？言葉にアマプロの境界あるんですか？誰か教えてください。
いやでも考えると、確かに敵の戦法の更に上を行くには常用外漢字が一番だし、向こうも這って無いとしんにょうのバフを掛けれないから立てないし、だからハイハイしながらの戦闘を…なるほど…
って誰がなるか。
めだかボックス18巻
漫画とかで決意表明として髪切るシーンがあるけど、まさか俺の推しのオコエさんが断髪するとは。で、敵のスタイルはというと誤変換使いだそうです。滑るが全るで統べるだそうです。…はぁ。そうですか。
ついてけねぇよ。
あと悔しい事に見事に泣き崩れたシーンがありました。善吉が告白を断る為に、「産まれ変わってもめだかちゃんの事が好きだから付き合えない」と切腹するのであります。こんなの見せられたら私だって敬語使うしかないのであります。また怒江ちゃんの表情もいいね…大粒の涙を流しながら「善吉君を好きでいて幸せだった」…球磨川の「また勝てなかったぜ」のフォローもいい味出してますよこれ。どんなに「誤って」も許さない…カーッ！カーッ！
善吉もめだかと対等になりましたね…腕組みする姿が眩しいよ。
ラストバトル。今まで散々LOVELESSみたいに言語を具現化して戦ってきたのに普通に(異常だけど)しりとりで〆るのか…
それにしてもなんか地味だなと思ったら一番頭イカれてる勝ち方キましたね。会場の人間全員の2日分の会話を意図的にコントロールしてましたはちょっと凡人には考えつかない作戦だし、読者側からも予想がつかない展開だったと思う。脳筋のめだかの癖に生意気だぞ。
改めて面白いなこの漫画。
めだかボックス19巻
これ以上何すんだろうと思ったら半袖の話をするらしい。確かに一番近くて遠い存在だからな。そこを描かないと終わるに終われないや。
え…まさかこの漫画のラスボスって安心院じゃなくてぽっと出のハルク…？嘘でしょ…地球誕生よりも早く産まれ1京個のスキルを持ち第四の壁を越すことの出来る神様が輪ゴム鉄砲一発で倒されんのかよ…新しいな…えー…これにやられんの…悲し過ぎる…。
でも増援きた！王様きた！やった！地味に好きだから来てくれて嬉しい！セル編の天津飯位の活躍任せたぞ！
→電気マッサージ器扱いでした…
めだかボックス20巻
梟さん異名多過ぎて1ページ丸々使っちゃってるじゃん。
改めてオールフィクション強いなぁ…球磨川先輩と善吉がかっこよ過ぎて婚約者戦が霞んでしまう…
めだかボックス21巻
今度は梟さんがおしゃクソ枠かぁ(舌打ち)と思ったら豪鬼にペチャンコにされました。言葉を武器に戦うスタイルの産みの親なのに、一番人の感情が理解出来てないのはジレンマっすね。
しかし不知火編。ぶっちゃけ読んでてあんまり盛り上がらない。学園モノなのに学園離れて月行っちゃったら仕方無いよな。
めだかボックス22巻
良かった、この学校先生居るんだ。
あと1巻何すんのと思ったら、普通に捻らずぼすぶっちでした。善吉は可哀想ではあるけれど、ここで止まってるような人間じゃないからね、安心。「後半善吉が出てきたらキツかった」ってめだかに言及されるのも、認められた気がしてワシャ嬉しいよ。
さて、恐らく作中出てきたキャラがずらりと全員登場。こうして見ると本当に九州地方なんだな。にしても名前と顔が殆ど一致しない。対馬はなんか双子みたいな奴らで種子島屋久島は競泳部なのは覚えてる。剣道部の連中の名前なんだっけ…こういう技持ってるよって言われたらアイツねってなるんだけど。
うわぁ…凄い。さっきまでお前の名前なんだっけって言って本当にごめん。
まさか作中の登場キャラ百人が一人一人めだかに色紙でメッセージ(しかも筆跡が全員違うという凝り性)を贈るって思わないじゃん。誰一人ぽっと出のキャラなんていなかったんだな、無駄キャラなんて誰一人いなかったんだなって感動してしまった。これはこの漫画を読了した我々へのご褒美でもあるのかな。
くじらの「お姉ちゃんがついてる」と、半袖の「超好き！」は反則。この作品で二度目の涙を流しました。
その後26歳はオッサン発言で三度目の涙を流しました。そうだよな、ジャンプの読者層からしたらもうオッサンだよな。うん…
わー…スキル皆無くなっちゃったんだ。実際予想は出来てたけど、皆人間として成長してるからそんな補助輪は今後の人生で要らないんだろうな。
しかし上手いこと纏めたなこの漫画。誰一人欠けることなく大団円。
確かに気軽に勧められない漫画っていうのは痛いほど伝わりました。面白さの波が激しいし、セリフ回しもしんどいし、ライブ感で進むから連載作品としては辛い物があるのもわかる。
それでもめだかボックスはお気に入りの漫画って胸を張って言えそうです。
面白かった！掛け値なし面白かった！
貸してくれてありがとうぶるんげる。
こだおより。
