副作用は怖いねって話

 


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⚠️該当薬品は既に販売中止である事、また当人は非医療従事者であり、下記の記録は正確な情報では無い事を先述させて頂きます。

 

お疲れ様です。

こだわりメガネです。

今年も早い所3月です。最近仲のいい親戚に子供が産まれ、気付いたら御祝儀を上げる立場になりました。0歳児ってお年玉上げるべきなんですかね?

 

そんな話はともかく、皆様お身体の方はお変わりありませんでしょうか。僕は去年の年末インフルエンザが治った後即座に胃腸炎になり、地獄のような厄年となりました。身体が悪寒で震えて身体がだるくなる、後々高熱出す風邪特有の「奴」が「クる」感じが殆ど無かったので油断してました..そりゃこんな寒かったり暑かったりと気温差激しかったら風邪くらい引くわな…

 

ただでさえ何かと多忙でストレスを抱え込みがちなこの季節、どうか皆さんも自己愛を丸々と太らせてナデナデして上げてください。

 

 

さて、ここから本題に入るのですが、皆さんは薬の副作用に困った事はあるでしょうか。例えば今なら花粉の薬で眠くなったり、抗精神系のお薬は太りやすくなったりと様々な物があるそうです。ただそういうメインな副作用は必ず薬剤師さんから説明を受けるもので、飲むにしても身構えて服薬する事ができますよね。

しかしここにいる一匹のか弱いムシは10年間、とある副作用に全く気づかず生活を続け、その結果服薬中全ての音が半音下がって聴こえる不思議な体験をしました。

ここに彼の昔の投薬の記録を綴ります。

 

 

 

 

①異変に気付いたタイミング

小学生の時、祖父の家に泊まった時に熱を出してしまった。病院で薬を貰い、おばーちゃんに布団を出してもらってゴロゴロしながら(髪乾かすのサボったからかなぁ)とか内省するが、折角の長期休暇なのにずっと病床に伏っているのも面白くない。僕はそろそろゼロの島でもクリアするかとポケダンの入ったDSを取り出し、いつも通り支度をしにトレジャータウンへと下った時、異変に気がついた。

 

なんかBGMおかしいぞ…?

明確に曲の何がおかしいとは分からない。

ただとてつもなく大きな違和感がある。

>○○<「ママ…この曲なんかおかしくない?DS壊れたかな?」

母「別に何ともないけど…鼻詰まりでしょ」

そもそも未プレイの人間に曲の異変など尋ねても何の効果も得られない事は理解していた。

ただ楽器も習った事もなければ音楽自体全く興味が無い当時、この違和感を言語化するのが小学生にとってどれだけ酷だったかは分かって欲しい。

その後、どうにも釈然としなかった僕は頭の中に残っているメロディを鼻歌で歌いながら今聞こえているメロディの音程を確かめてみる事にした。

歌ってみると、なんかピッタリ音程が下にズレるのである。

そこから違和感は確信に変わる。

朝ご飯の時に流してたズームインのテーマ曲も、それまで格好良いと欠かさず聴いていた大河ドラマ天地人」のメインテーマも気味が悪いものに早変わり。更には家のインターホン、セミの声、甲子園のサイレン。普段何とも思わなかった音たちが全て全く新しい音としてリニューアルされる。なんだが得体の知れないゾンビになって一斉に襲いかかってきた様な気分で、本当に気が狂いそうだった。

 

②再び病院へ

流石に気味が悪くなった僕は親に頼み込み、もう一度病院に連れて行って貰う事にした。

>○○<「実は音が変な風に聞こえて……」

お医者さん「鼻詰まりですかね」

>○○<「あっそっかぁ(納得)」

 

診察はこれで終わり。

 

確かにどう考えても鼻が詰まって音が曇って聞こえてるだけだろう。しかし、別に鼻も詰まって無ければ音もクリアに聴こえるのだ。

そういう風に伝えていれば10年間悩まずに済んだのかもしれないが、当時は10歳前後のショタメガネ。大人の言うことは全て正しいと信じてしまい、そのまま薬を飲みながら寝る事にした。

時計のアラームは未だ歪んでいる。

 

 

③原因判明

その後咳止め薬フラベリックくんは風邪を引いたら咳止め薬として毎度のように処方され、僕はすっかり「風邪を引いたら音が半音下がるもの」と認識してしまっていた。

そしてそのまま歳を重ね、大学生になったある日の夕方、共にサイゼで飯を食っていた薬学部の友達に「風邪引いた時って音が下がって聴こえるよね」と話した所、結局あの時のお医者さんの様な事を言われた。だがどうにも納得がいかなかった自分はジタバタと昔お医者さんに言えなかった情報を告げた。「音はクリアに聴こえる」「そもそも鼻など詰まってない」「薬はずっと同じ物を飲んでいる」と……

すると彼が気になる事をポツリと話してくれた。

大好きな声優の小松未可子さんが副作用としてお前と似たような事を仰っている、そしてその薬の名前は「フラベリック」だと……

 

フラベリック

この薬の作用と効果について
咳中枢や肺、気管支などに作用し、咳を抑えます。
通常、かぜ、気管支炎などにともなう咳症状の改善に用いられます。

この薬を使ったあと気をつけていただくこと(副作用)
副作用として、口内乾燥、眠気、腹痛、発疹、聴覚異常(音感の変化など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。 

くすりのしおり : 患者向け情報

 


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僕の長きに渡る苦しみの原因は、声ヲタの友達によって漸く判明した。

 

 

④〜まとめ〜

聞き慣れた音が一斉に変化する不気味さも怖いが、何よりお薬の怖い所は飲んでみなければ自分に何が起きているのか分からない事。

 

音感が狂ったのがこの錠剤のせいだと分かった今でも、高熱を出したり風邪を引く度に「またおかしく聴こえるんじゃないか」と不安で仕方ない気持ちは未だに残っている。「どんな薬にも副作用がある」というのは何となく知ってはいたものの、実際に学ぶ事が出来た今、必ずどんなお薬でも薬剤師さんに副作用でどのような効果が発生しやすいかをしっかり聴くことにしている。

それが自分の身を守る事に繋がるだろうから。

 

 

〜オチがない〜