10位
D.M.B
70's風サイケデリックでフラットなビートに乗せる、サディスティックな男の純真な恋心のリリック。
PVが(リアルの)彼女に結婚を申し込む為に撮られた作品で、その後彼女もそれに対して了承する……という後日談も含めて大好き。
9位
Aaron May
No Recognition
ディープで遊び心たっぷりのフュージョンジャズとAaron Mayの声が合わさって兎に角エロい。この曲に取り憑かれて以来、何処へ出かける時も必ずこれを聞いてから一日を始めないと気が済まなかった。
8位
KIRINJ
rainy runway
ここ最近恐竜的進化を遂げてきたKIRINJIだが、この楽曲ではいつものしっとりしたメロディがフューチャーされている。が、流行の短めのイントロに「新しいものを身にまとって、新しい髪色を試してみよう」と常に新鮮さを求める貪欲な音楽的姿勢がこれでもかと現れている。
7位
ギター、ベース、ドラム……結局自分はパートで何が好きなのか?この問いの答えは毎年になってコロコロ変わるけど、この曲のハイハット鬼連打でやっぱりドラムなのかなぁ……と思わせてくれた1曲。
Chuckは何時聞いても名盤。
6位
深世海
Trench-Jewelry Box-
温かみのあるリフとリバーブがかった音作りにより深海特有の得体の知れぬ心理的恐怖感と全てを内包してくれるような包容感が過不足なく再現されていて、サントラなのにも関わらず自分の中の深海のイメージを代弁してくれるかの様だった。
5位
Flying Lotus/thunder cat
Black Gold
耽美なメロディラインとゴツゴツしたビートというthundercat節溢れる作品だが、気付けばサルの様にリズムを取らされ大サビの盛り上がりで毎回胸を打たれる。
4位
Doobie Brothers
What a Fool Believes
前期の方が乾いた空気が好みとか抜かしておきながら聞き直した結果後期作に気を取られた情けない男です。柔和なグルーヴに黄金色のコーラスが輝くスタンダードナンバーには誰にも勝てんのです。
3位
joji
Die for you
歌詞を見る限りなんてことは無い失恋ソングだが、彼の消え入りそうな繊細なボーカルワークをエンジニアリングで引き出し、極限まで最小限の音から最大限の世界観を作り上げている極上のシューゲイザー。
昔チャートで謎の日本人(joji)が世界1位になったと聞いて軽んじていたが、彼の世界観に完全にコテンパンにされた。
2位
OMSB
大衆
リリックの表現が私小説を通り越してコミックエッセイ。黒帯の様にゴリゴリの後ろ乗りラップも魅力だがある種ブッディズム的な心理への迫り方というか、こういうのを書いてきたら右に出る物はいない。
1位
フォークで恋して
各パートの魅力を余す所なく引き出す至福のセッション。それでいて「同僚を昼飯に誘う」だけの四畳半的ストーリーを乗っけてきちゃうこの心の余裕。パーティ疲れのチル系ソングは片手間で幾らでも見つけられるが、この絶妙なヌけ感はどこ探したってこの曲だけ。
最高のAORです。
〜2024年編に続く〜