DragonForce
『Inhuman Rampage』
このバンドを聴く時、最も正しいと思われる姿勢がある。
それは鼻で笑いながら聴くこと。
ダッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッサ!!!
なんだこの超絶技巧ロン毛おじさん達から繰り出されるクサ過ぎるメロディは。
あっそういえばこないだ出たアルバムのジャケットです。
クソダッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッせぇ〜!!!!!
どんなセンス持ってたらこんなイラスト描こうとするんだよ。そしてなんで普通に企画会議に通るんだよ。メタル界の大御所ちゃうんかお前ら。
でもこのクソダサさがね、一番良いの。
出会ってから10年間ずーーーーーっと聴き続けてきたが、メンバーのテクニックが凄過ぎるのと、ハーマンがイケメン過ぎる事以外何一つわかんないし、ライブ中どんな曲でも鳥肌が立つ位かっこいいんだけど、いつも通りドコドコし始めた瞬間「ああ、やっぱクソダセぇな」って思いながら皆でウォーウォーモッシュする会場のあの意味わかんなさと結束振りは唯一無二だと思う。
話がかなり逸れまくった。
さて、このアルバムも中々大したものである。バラードが1曲しかないのはまぁメタルバンドだもんなで片付けられるが、その曲がラストに置かれているせいで、始まってから1時間コイツらは一生止まることなく生音でユーロビート以上のノンストップ鬼地獄超ハイスピードドコドコピロピロをし続ける刑に処されているのだ。
似た曲が多いんじゃないのと言われるDragonForceだが、よくよく聞くと割とそうでも無かったりする。
リード曲『Through the Fire and Flames』
はメタル界でも未だにトップを張り続ける名曲だし、爆速ながらもキーボードがキレまくってる『Storming the Burning Fields』、『Body Breakdown 』の遊び心満載のベースソロはいつ聴いても心が踊らされる。それと『Cry for Eternity』の…なんだろうね、このロックマン3のステージセレクト曲とがんばれゴエモンのテーマを融合させた様な妙ちくりんなギターソロ…
通して見ると結構各パートの活かし方を考えられ、整理された繊細な作品なのだなと感じる事が出来る。