Dream Theater
『Images And Words』
中心メンバーが名門音大出身の凄腕集団が練り上げた至極の2ndアルバムで、プログレを語るにおいて絶対に外せない1枚。
プログレッシブというと長い、重苦しい、地味…といったイメージが付随しているが(実際そう)声を大にして言いたいのは、大作なのにも関わらず聴き易いという事。
特に2曲目『Another Day』はメタルバンドにはかなり珍しいサックスを使用した大人のセンチメンタルなバラード。
4曲目『Surrounded』は静かなピアノのイントロ、ディレイを使ったギターソロからラブリエの美しい歌声で〆る、非常に爽やかに纏まった1曲。
聴き易さだけでこの作品が評価されているのかと言うとそんなことはない。むしろここからがひとつの時代を築き上げた男達の本番である。
今作で最もメタルの気質が強い『Pull Me Under』、ファンキーでメロディアスな印象の『Take the Time』、メンバー全員の技量と魂をぶち込んだ大作『Metropolis, Pt. I: The Miracle and the Sleepe』は手に汗握るような緊張感と開放感の交差が本当にカッコよく、人生の中で最も短い9分半の体験。美しい旋律のピアノに心を掴まれる2分半の『Wait for Sleep』。こういう小技を効かせてくるのもニクい所。
高校の頃、このアルバムに聞きながらバイクに乗って旅したら最高に楽しいだろうな〜と思って早10年近く。未だに二輪免許すら取ってません。そもそもバイクに乗りながら音楽は聴いてもいいものなのだろうか。
誰かそっと教えてください。